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AI技術で業務効率化!校閲AIの導入事例

AI技術で業務効率化!校閲AIの導入事例


目次[非表示]

  1. 1.はじめに
  2. 2.背景と問題提起
  3. 3.校閲AIの開発と導入
  4. 4.校閲と校正の違い
  5. 5.校閲AIの基本機能
    1. 5.1.1. 技術的なチェック
    2. 5.2.2. SEOチェック
    3. 5.3.3. コンプライアンスチェック
    4. 5.4.4. 総合評価
  6. 6.校閲AIの実用例
    1. 6.1.⒈ 技術的なチェックの校閲結果
    2. 6.2.2. SEOチェックの校閲結果
    3. 6.3.3. コンプライアンスチェックの校閲結果
    4. 6.4.4. 総合評価の校閲結果
  7. 7.校閲AIのもたらすメリット
  8. 8.まとめ

はじめに

こんにちは!このブログでは、AI技術を活用した業務改善の具体的な方法についてご紹介します。
特に、弊社で開発した「校閲AI」によるブログの校閲効率化について詳しくお話ししたいと思います!

背景と問題提起

私たちの会社、divxでは、毎月多くのブログ記事を公開しています。エンジニアリングやプロジェクトマネジメントに関する多種多様なテーマを扱う中で、これまでは一人の担当者がすべてのブログの校閲を行なっており、その膨大な作業量が課題となっていました。
この課題を解決するために、校閲の効率を改善し、質の高いコンテンツを迅速に提供するAI技術の導入が求められました。

校閲AIの開発と導入

そこで開発されたのが「校閲AI」です。AI技術を活用することで、ブログの校閲プロセスを合理化し、より迅速かつ正確に行えるようになりました。AIに技術的な誤りやSEO対策、不適切な表現をチェックさせることで、業務スピードが大幅に向上したのです。
校閲AIは、法人向けのChatGPTサービス『DIVX GAI』の一部として開発され、高度な校閲機能を提供します。
詳しくはこちらから:DIVX GAIとは?

校閲と校正の違い

さて、ここまでの文章の中で「校閲」という単語が何度か登場していますが、「校閲」と「校正」の違いについて触れておきましょう。これらは混同されがちですが、それぞれ異なる役割を担っています。

  • 校閲は主に文章の内容や事実関係、引用の正確性を確認する作業を指します。情報が正確であり、矛盾がないかどうかを重点的にチェックします。
  • 一方、校正は誤字脱字の修正や文法の正確性、スタイルの一貫性など、文章の形式を整える作業です。

校閲AIは、これらのうち「校閲」に特化しています。

校閲AIの基本機能

校閲AIには、以下の4つの機能があります。それぞれの機能にプロンプトを設定し、AIに具体的な指示を与えています。ここでは、プロンプトの一例を紹介します。

1. 技術的なチェック

AIが技術内容の正確性をチェックし、必要に応じて修正提案を提供します。
バックエンドには以下のようなプロンプトを設定しています。

check_prompts = {
    "technical_review": CheckPrompt(
        check_prompt=(
            "# Request(依頼)\n"
            "提供される技術文書を分析し、事実確認と公式の根拠の観点から評価してください。明らかに不正確な情報の箇所を特定し、改善案を提示してください。\n\n"
            "# Role(役割)\n"
            "あなたは経験豊富なWebアプリケーション開発の専門家で、技術的な正確性と情報の信頼性を評価する能力に長けています。\n\n"
            "# Regulation(形式)\n"
            "分析結果は以下の形式で4点を提示してください:\n\n"
            "1. 指摘事項:\n"
            "   - 該当文:「問題のある文章を引用」\n"
            "   - 問題点:事実誤認または根拠不足の内容を簡潔に説明してください\n"
            "   - 改善案:「より正確または根拠のある表現の提案」\n"
            "   - 参考情報:公式ドキュメントやCredibleな情報源へのURL\n\n"
            "# Rule(ルール)\n"
            "- 事実確認と公式の根拠に焦点を当て、それ以外の側面(文体、構成など)はコメントしないでください。\n"
            "- 明らかな誤りや根拠不足の箇所のみを指摘してください。些細な不正確さは無視して構いません。\n"
            "- 指摘がある場合は、指摘事項のみを出力し、まとめや結論は記載しないでください。\n"
            "- 指摘がない場合は、「技術的な指摘は見つかりませんでした。」と記述してください。\n"
            "- 推測や個人的な見解は避け、確実な情報のみに基づいてコメントしてください。\n\n"
            "# 分析対象の文章\n"
            "{article}"
        ),
        final_judgement_embed="Webアプリケーション開発の専門家の意見: {technical_review}",
        response_section_title="【技術的なチェック】",
    ),


2. SEOチェック

キーワード配置や文章構成に対する最適化提案を行い、SEO効果を高めます。

3. コンプライアンスチェック

不適切な表現や敬意を欠く表現を訂正する支援を行います。

4. 総合評価

チェックの結果を総合的に評価し、点数化することで問題点を明確にします。

校閲AIの実用例

それでは、校閲AIがどのように具体的なチェックを行ってくれるのか、実例を通じて見てみましょう。
今回は例として、「初心者向けガイド:VS Codeで作業ブランチをリモートリポジトリにプッシュする方法」というブログ記事を簡単に作成してみたので、これを校閲してみます。

【ブログ例】

校閲AIの実用例で使用するブログ
以下は、校閲AIによる結果です。

⒈ 技術的なチェックの校閲結果

校閲AIの「技術的なチェック」の結果

◎技術的な問題がない場合

問題なければ「技術的な指摘は見つかりませんでした。」と提示されます。


◎技術的な問題はないが、アドバイスがある場合

問題がなくても記事を向上させるためのアドバイスを提示します。

公式情報へのリンクが提示されることで、信頼性のある情報へアクセスを保証します。

◎技術的な問題がある場合

問題点を指摘し、改善案を提示します。

AIによる技術的な校閲は、ミスの防止だけでなく、文章の深度を向上させる良い手段になっています。特に、修正案が具体的で、改善の方向性がすぐに理解できるのが素晴らしいですね。

2. SEOチェックの校閲結果

校閲AIの「SEOチェック」の結果

  • 一見すると「該当文」と「修正案」は似ているように思えますが、SEOの観点からはその効果が異なります。
  • 修正案では、キーワードの配置や文末における情報の重心の調整が行われています。

SEOの最適化は、見た目だけではわかりにくいですが、検索結果に大きな影響を与えます。
AIのなせる業で、自然な形でSEO効果を高める提案が見られるのはとても役に立ちます。

3. コンプライアンスチェックの校閲結果

校閲AIの「コンプライアンスチェック」の結果

  • 特定の国や地域に偏った表現を検出し、より中立的なアプローチを提案してくれました。

特にデリケートな問題である国や地域に偏った表現にAIが対応できるのは、コンテンツの公正性や普遍性を維持する面で非常に価値があります。

4. 総合評価の校閲結果

校閲AIの「総合評価」の結果


  • 全体のコメントと点数をつけることで、記事全体の改善点を明確にします

総合評価は、記事の方向性や品質に関する迅速な洞察を提供してくれます。
個別の提案と併せて、内容をどう強化するかの指標を得ることができ、それが非常に有用です。

校閲AIのもたらすメリット

AIによる校閲の導入により、業務効率が大幅に向上し、作業時間と労力を削減できました。これにより、これまで人力では見落としがちだったポイントにも迅速かつ的確に対応できるようになりました。従来の手作業による校閲とは異なり、AIは驚異的なスピードで高品質な校閲を実現します。
プロンプトは自由にカスタマイズできるため、自社のブログポリシーやルールに基づいて柔軟に対応可能です。そのスピード感は特筆に値し、たった1分程度で校閲を完了することができるのです!(※文章量によっては最大で5分ほどかかる場合もあります)
ただし、AIによる技術的な校閲は、ミスの防止や文章の深度を向上させる手段として有効ですが、AIの限界や誤りの可能性も考慮する必要があります。人間のレビューと併用することで、より高い精度を実現することができます。

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございました。
校閲AIを通じて、私たちは新たな課題解決の方法を見つけることができました。AI技術の導入により、効率化のみならずブログの信頼性向上も実現しました。
今後もこのツールのさらなるブラッシュアップを重ね、業務効率化の最強パートナーとして活用していきたいと考えています。

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