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プロジェクトマネージャーがプロジェクトマネジメント以前に意識すべきこと TOP3


目次[非表示]

  1. 1.はじめに
  2. 2.プロジェクトマネージャーがプロジェクトマネジメント以前に意識すべきこと第3位
  3. 3.プロジェクトマネージャーがプロジェクトマネジメント以前に意識すべきこと第2位
  4. 4.プロジェクトマネージャーがプロジェクトマネジメント以前に意識すべきこと第1位
  5. 5.まとめ

はじめに

こちらの記事はDIVXアドベントカレンダー2023の2日目の記事です。
こんにちは。DIVXでプロジェクトマネージャーをしております矢田と申します。去年に引き続きDIVXアドベントカレンダー2023の二番手を務めさせていただきます。

さて、DIVXアドベントカレンダー2023の2日目の記事は「プロジェクトマネージャーがプロジェクトマネジメント以前に意識すべきこと TOP3」です。この題材を採用した理由は、私自身が今年一年で学んだことを読者に還元したいと考えたからです。

今年一年、私は、数人月から数十人月など様々な規模のプロジェクトに携わりました。とあるプロジェクトでは、開始当初、「要件がふわっとしすぎ・・・」「技術的な難易度とクライアントの期待値が全然あってない・・・」など多くの課題があったものの、最終的に全ての課題を解消しつつアプリケーションをローンチさせ、クライアントに大満足いただくことができました。とあるプロジェクトでは、アプリケーションをローンチさせたものの、「もっと早くクライアントにこの懸念点を伝えておくべきだった・・・」「もっとコミュニケーションを密にするべきだった・・・」など多くの反省点を残す結果となりました。

「どういう内容の記事を書こうかな」と今年を振り返っていたとき、成功や失敗の大きさから「本当に濃い一年だったな」と感じるとともに「そんなに色々経験したなら、成功と失敗から学んだことを読者に還元して他者貢献しよう」と思いました。

今回の記事は「プロジェクトマネージャーがプロジェクトマネジメント以前に意識すべきこと TOP3」です。プロジェクトマネジメントの手法をつらつら書くのではありません。私自身の経験から、プロジェクトマネジメントの手法を学ぶよりも前に頭に叩き込んだ方が良いと思った事をランキング形式で伝えたいと思います。

プロジェクトマネージャーがプロジェクトマネジメント以前に意識すべきこと第3位

第3位は「モノづくりの先を考えて行動する」です。

「いや、『モノづくりの先』ってなんだよ!」と思いませんでしたか。「モノづくり」自体は単純に、アプリケーションなど何かしらのモノを作ることを指します。DIVXはシステム開発会社ですので、大抵のプロジェクトはエンジニアリングを通してモノを開発します。今回の場合に限り、「モノづくり」=「プロジェクト」と言い換えることができると思います。

それでは「モノづくりの先」とは何か。答えのヒントとなる、DIVXのワークルールを1つ紹介します。「人間を見つめてエンジニアリング業務をしている。」という項目です。項目が存在する理由は「エンジニアはついつい目の前の技術的問題解決をゴールにしてしまうが、その結果『誰が喜ぶのか?』あるいは『誰が困るのか?』という観点が忘れがちになり、人間の課題を解決する為にやっているという目的を見失ってしまう為。」であり、達成の定義は「今のタスクを達成すると、誰がどう喜ぶのか?あるいは未達成だったり納期が遅れてしまうと誰がどう困るのか?という問いに対して自信をもって返答できる事。」です。

ピンと来たでしょうか。「モノづくり」が終わったら「モノ」は消滅するわけではありません。作られた「モノ」は社会に出て誰かに何かしらの影響を与えるはずです。それを今回は「モノづくりの先」と表現しています。

「モノづくりの先」が分かったところで、プロジェクトマネージャーが「モノづくりの先」を考えずにプロジェクトを進めていった場合、どんな結果が生じるでしょうか。「クライアントに言われたからとりあえずそのまま作ろう」「なんとなくこの機能が必要だと思う」「技術的に難しいから断るか」。こんなことを続けていると、クライアントに不満が募ります。一時的に良さそうに見える場合もありますが、モノづくりが完了し社会に出た段階で欠点が発覚して大きな損失になります。逆に、プロジェクトマネージャーとして、「この機能は何のために作るんだろう」「実はこっちの方が課題解決につながるんじゃないか」など、常に「モノづくりの先」を考え行動できた場合、クライアントからの満足度は飛躍的に上昇するでしょう。「モノづくりの先」を考えるためのアクションプランとして「自分が携わってるシステムの機能がビジネス的にどう貢献しているのかを列挙する」を実践してみてはいかがでしょうか。

第3位は「モノづくりの先を考えて行動する」でした。

プロジェクトマネージャーがプロジェクトマネジメント以前に意識すべきこと第2位

第2位は「健康づくりに全力を尽くす」です。

あなたは今健康状態でしょうか。そして健康づくりに全力を尽くせているでしょうか。

DIVXのワークルールには「自身の体調管理に全力を尽くしている。」という項目があります。項目が存在する理由は「1日でも仕事を休むと大きな損失が生まれてしまうため」であり、達成の定義は「以下4つの項目が徹底できている」です。

  • 手洗い、うがい、体を冷やさない、マスク着用を徹底できている
  • 睡眠時間 推奨 8時間以上、最低6時間以上とる(最も調子の良い睡眠時間を選択)
  • ジョギング、ジム、ヨガに行くなどライフスタイルに適度な運動を取り入れる
  • バランスの良い健康的な食事をする(ちゃんと食事するのは必須)

「ああ、確かにこのワークルールを達成していれば常に健康でいられそうだな」と思いませんでしたか。答えはNOだと私は思います。厳密には「このワークルールに記載されている項目は大切であり実践すべきだが、『健康づくり』のためには追加で実践すべきことがある」です。ちなみに、文字ベースで見ると「体調管理」と「健康づくり」では異なるのですが、今回は言及しません。

それでは、「健康づくり」の「健康」とは何かからお伝えします。WHO憲章では以下のように定義されています。

「健康とは、肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」

上記は、「ただ表面上病気でなければいいというものではない。肉体的にも、精神的にも、更には社会的に見ても、全てが良好な状態でなければ、健康とは言わない」ということです。「健康」といえば、まずは肉体的なものを思い浮かべることが多いと思います。ワークルールの4項目を徹底すれば肉体的な健康づくりはできそうですね。ただし今回注目したいのは「精神的な健康づくり」です。「精神的な健康づくり」のためには、個人に合わせて追加で実践すべきことがあると考えています。

次に、「プロジェクトマネージャー」と「健康」の関係性をお伝えしたいと思います。DIVXワークルール「自身の体調管理に全力を尽くしている。」の項目が存在する理由には「1日でも仕事を休むと大きな損失が生まれてしまうため」と記載されていると伝えましたが、まさしく「健康を害するとプロジェクトに損失が生まれるため健康づくりが大切」です。

思い浮かべてみてください。プロジェクトは中盤。プロジェクトは全体的に余裕がないものの、プロジェクトマネージャーが単独でクライアントと調整を重ね、なんとかここまで来た。「よし、まだクライアントとの調整事項や懸念点は残ってるけど、残りの期間で調整すればなんとか着地できそうだな。頑張ろう。」そうプロジェクトマネージャーが話した次の日、「すみません。メンタル的に厳しいのでしばらく休暇をいただきます・・・」。

プロジェクトメンバー全員が途方にくれて大炎上します。

プロジェクトマネージャーは一番クライアントと接する機会が多いです。プロジェクトマネージャーしか知らない情報は沢山あるでしょう。もちろんきちんと議事録として残しておけばある程度は拾えると思いますが、その場でのクライアントの温度感まで拾い切ることは難しいです。それに、代わりに別のプロジェクトマネージャーを立てたとしても、その人が情報を拾い上げる時間が必要です。余裕のないプロジェクトであれば、スケジュールの遅れは命取りです。クライアントからの信用も失うでしょう。なんとかプロジェクトを着地させたとしても、色々と消耗することは間違いありません。プロジェクトマネージャーはプロジェクトの中心人物だからこそ居なくなってはいけないのです。

しかし、プロジェクトマネージャーとは精神的負荷が高い立場です。ステークホルダーとコミュニケーションを取り、様々なことを調整するのが役割です。常にプロジェクト全体に気を配って、リスクを潰していく必要があります。時にはステークホルダーやメンバーから不満を言われることもあります。プロジェクトマネージャーは基本的に一人なので、誰にも相談できず心が折れそうになることもあるでしょう。だけど、プロジェクトを成功させるために心が折れてはいけない。常に、精神的に健康である必要があるのです。「精神的な健康づくり」は「肉体的な健康づくり」よりも個人個人で対応方法の振れ幅が大きいと思います。だからこそのアクションプラン「自分だけの精神的な健康を保つ秘訣を用意する」を実践いただければと思います。

少し長くはなりましたが、第2位は「健康づくりに全力を尽くす」でした。

プロジェクトマネージャーがプロジェクトマネジメント以前に意識すべきこと第1位

第1位は「プロジェクトを楽しむ」です。

「え、第1位が楽しむってなんだよ!」と思った方がいるかもしれませんが、私自身はプロジェクトマネージャーとして、プロジェクトを楽しむことが一番大切だと思っています。

「プロジェクトを楽しんでいるプロジェクトマネージャー」とはどんな人でしょうか。「いつもニコニコしていて、元気いっぱいに振る舞ってるプロジェクトマネージャー」ではありません。もちろんニコニコも大切ではありますが、今回は「クライアント側と同じ方向を向き、積極的にプロジェクトに貢献しているプロジェクトマネージャー」です。受け身の姿勢ではなく、積極的にクライアントが今どう思っているのかの情報を収集する。「こうしたら上手く進むんじゃないか?」と提案をする。コミュニケーションを密に取る。楽しんでいるプロジェクトマネージャーは、クライアントだけでなくプロジェクトメンバーからも「自分たちと一緒に考えてくれてる」「絶対にプロジェクトを成功させたい」と思われます。逆に、「めんどくさい」「なんでこんなことしないといけないんだ」といつも文句を言って受け身の姿勢でいる人とは一緒に仕事したくないはずです。クライアントと一番顔を合わせるプロジェクトマネージャーの場合、クライアントからは「本当にプロジェクトは成功するのか」と不安になります。クライアントを不安にさせないためにも、プロジェクトを楽しむことが大切なのです。

ここまで、プロジェクトを楽しむことの大切さをお伝えしましたが、私個人としてはプロジェクトは楽しめる要素が盛りだくさんだと思っています。プロジェクトを通して完成したモノがどう社会に貢献するのかを想像するとワクワクします。モノができ上がってクライアントが喜ぶ姿を想像してもワクワクします。そして、いくつもの壁が立ちはだかっているプロジェクトを成功させたときの充実感は計り知れないと思います。

最後に、プロジェクトマネージャーに限った話ではないのですが、プロジェクトマネジメントを含めた仕事は社会人の人生の大半を占めていると思います。人生の大半を占めているのであれば、仕事とどう向き合っているかで人生の内容が大きく変わってくるのではないでしょうか。「仕事」が人生の重大なポジションにある事実を踏まえると、今の仕事からワクワクすることを見つけて、全力で楽しんだ方が良いと私は思います。最後のアクションプランは「今担当している仕事の中でワクワクを見つける」です。ぜひ実践してみてください。

後半は人生の話にまで発展しましたが、第1位は「プロジェクトを楽しむ」でした。

まとめ

「プロジェクトマネージャーがプロジェクトマネジメント以前に意識すべきこと TOP3」を紹介してきました。

  • 第3位:モノづくりの先を考えて行動する
  • 第2位:健康づくりに全力を尽くす
  • 第1位:プロジェクトを楽しむ

全ての事柄を統合して言えることは、「人間に目を向けることが大切」ということです。クライアントは人間です。自分も人間です。プロジェクトに必ず存在する「人間」から目を背けていると、「プロジェクトがうまく進まない・・・」なんてことになるのは必然ではないでしょうか。

この記事の内容が皆さんの今後の人生に良い影響を与えられることを願っております。私自身もまだまだ未熟な点はありますので、共に成長できたらと思います。最後まで御覧いただきありがとうございました。

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