【AWS】SAA取得までの軌跡と感想
目次[非表示]
- 1.AWSについて
- 2.SAA資格取得前のイメージ
- 2.1.学習の軌跡
- 2.2.サービスの概要を掴む
- 2.3.問題集
- 2.4.学習方法
- 2.4.1.勉強初日
- 2.4.2.勉強2日目〜1週間
- 2.4.3.勉強2週間目〜試験前
- 3.本番
- 4.SAA資格取得後のイメージの変化
- 5.おわりに
こんにちは。株式会社divxエンジニアの松田です。
今回は、私が取得したAWS Certified Solutions Architect - Associate(AWS SAA)の資格について話します。
この記事を読むことで、
- SAAの学習って何をしたらいい?
- 資格を取ればAWSのサービスを扱えるようになるの?
- SAAの資格をとると業務に活かせるのか?
といった疑問を解消できればと思います。
AWSについて
AWS(Amazon Web Services)とは
AWS(Amazon Web Services)とは、世界で最も包括的で広く採用されているクラウドプラットフォームです。
インターネットを経由してコンピューティングやデータベース、ストレージやアプリケーション、ゲームなど幅広いサービスを利用できます。世界最大規模のグローバルクラウドインフラストラクチャを備えているため、必要なときに必要な場所でサービスを受けられます。
AWS (アマゾン ウェブ サービス) とは?【AWS公式】
AWS Certified Solutions Architect - Associate(AWS SAA)とは
AWS Certified Solutions Architect - Associate(以下、SAAと記載)は、AWS認定資格のひとつです。
AWS認定資格とは、AWSを利用したクラウドの専門知識・技術を問う資格のことで、全部で11種類存在しています。AWS認定資格のうち、アソシエイトレベル(中級者向けの資格)で、AWSを利用したクラウド構築などを1年程度経験した技術者が目指すレベルの資格とされているのがSAAとなります。
出典元:Amazon Web Services
SAAを取得することで、AWSを使用した安全なアプリケーションの構築およびデプロイや、顧客の要件に基づきアーキテクチャ設計原則に沿ったソリューションを定義する能力などが認定されます。
AWS Certified Solutions Architect - Associate 認定
SAA資格取得前のイメージ
SAA取得前は、『資格取得のために勉強すれば、AWSの知識がついて実装できるようになるよね!』と思っていました。
この時点でのAWSの知識に関しては、EC2やS3の基本的なところしかわかっていない状態でした。そのため、SAAを取得すれば『SAAの資格取得&AWSのサービスも扱えるようになっていい事づくしだからがんばろう!』といったモチベーションで資格の勉強をはじめました。
学習の軌跡
学習期間
私の学習期間は約3週間です。
余裕を持って試験に臨みたい方は、4週間後(約1か月後)を目標に設定するとちょうどいいと思います。
使用した教材
私が使用したのは以下のものになります。
サービスの概要を掴む
問題集
書籍
HP
- 【SAA-C03版】これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座 | Udemy
- 【C03版へと更新中】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問) | Udemy
- CloudTech200問の問題
学習方法
勉強初日
最初にやったことは、『受験の申込み』です。
「いや、いきなりそこから?!」と思われる方もいらっしゃると思います(私も最初は驚きました)。しかし、これが意外と大切なことなのです。
最初にはっきりとしたゴールを決めることで、合格するための勉強スケジュールや目標を明確に決めることができます。また、「だいたい1カ月後ぐらいに受験しようかな」のように準備が整ってから申し込みをしようとすると、「ちょっと最近あんまり勉強できなかったからやっぱり2か月後に受けよう…」「まだ合格ラインまで勉強できてないからさらにもう1か月伸ばそう…」などといったようにずるずると先延ばしにしてしまい、結局資格取得までたどり着けない、なんて事態にもなってしまいます。
そういった事態を防ぐためにも、最初に『受験日』という明確なゴールを設けることで、逃げ道をなくし勉強せざるを得ない状況を作り出してしまいましょう!
そして、申し込みが終わった後、過去SAAに合格した先人はどうやって合格までたどり着いたのかをGoogle検索で調べ上げました。SAAの資格を持っている先輩方にもどう勉強したのかをお伺いしました。
どんな受験勉強も同じだと思いますが、大切なのは『情報収集』です。
- どのように学習したか
- どの教材を使用したのか
- 試験ではどのような問題が出るのか
- 配点
- 出題数
- 出題の順番
- 当日の試験会場での流れ
これらのことを調べることで、どこに重きをおいて勉強すればいいのか、当日どう試験を進めていけばいいのか、時間配分はどうすればいいのか…といったことを掴むことができます。
試験の問題や配点などに関しては、AWSから公式に情報が出ているため、受験前に最新の情報を確認しておきましょう!
勉強2日目〜1週間
AWSどころか、IT全般の知識が豊富とは言い難い状態でしたので、まずはudemyの【SAA-C03版】これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座 | Udemyを視聴し、AWSのサービス全体に対する概要を把握しました。
このときに意識したことは、『完全に理解しようとしない』ことです。
動画を1回見るだけで全部理解し記憶できるのであれば、それはもう超人です。私も含め、多くの人は1回動画を見るだけではすべてを覚えるのは厳しいと思います。人間が物事を記憶する際には『インプット』と『アウトプット』の両方が大切になりますので、『インプット』の段階ですべてを記憶するのはとても効率が悪いです。(というか難しいです)
そのため、この段階では一旦『なんとなくわかった』状態で次に進み、一問でも多く問題集を解き『アウトプット』の時間を作れるようにしたほうが結果的に効率がいいと思います。
また、時間短縮のために以下の2点に注意していました。
- 2倍速で動画を見る
- ハンズオンは視聴せず飛ばす
ハンズオンに関しては、『絶対に飛ばしたほうがいいよ』とは言いません。むしろ、時間があるのであればきちんと見て自分のPCで実践したほうがいいです。
理由としては、資格の勉強だけではAWSのサービスを操作できるようにならないからです。ハンズオンを行うメリットをあえて上げるのであれば、以下の2点だと思います。
- どのようなサービスであるのかイメージが付きやすい
- AWSのサービスを実際に実装することができるようになる
資格の勉強は、あくまで資格を取るためのものです。『実際にサービスを動かす際には〜』なんて情報は問題集には書かれていません。SAAを取ると同時に実務としてAWSサービスを使いたい場合は、しっかりとハンズオンを行いAWSの各サービスを実践しておくことをオススメします。
勉強2週間目〜試験前
動画を見て概要を頭に叩きこみましたので、次はその知識をアウトプットしつつ、足りない細かな知識を補完します。
どうやってアウトプットをするのか、その方法は唯一つ。とにかく問題集を解きます。解いて解いて解きまくります。何度も何度も問題集を繰り返し行うことで、問題の傾向を掴むことができ、対策を立てやすくなります。
「傾向とか対策とか難しくてよく分からない…」と感じる方もいらっしゃるかと思いますが、大丈夫です。問題を解いていくと、以下のように感じることがあると思います。
「この用語よく出てくるな」
「似たような問題を前にも解いた気がする」
これこそが『傾向』です。よく試験に出てくる用語やポイントは決まっています。つまり、問題集を解いていてよく出てくる単語や問題を覚えればいいのです。何度も問題集を繰り返し、よく出てくる単語やサービスの内容をとにかく覚えましょう。
参考までにですが、私は以下のサイクルで問題を繰り返し行っておりました。
模試(65問)を解く ※CloudTechの場合は10問ごと
→復習する
→もう一度同じ模試を解く
→間違えたところ・自信がないところをもう一度復習する
→別の模試でも同じことを繰り返す…
これを試験当日まで毎日行います。最低4回は問題集を繰り返したほうがいいと思います。ここが一番しんどいと思いますが、正念場です。資格試験に合格できた自分を想像して頑張りましょう!
本番
試験当日
私は午後からの受験枠で予約をしたため、お昼ごはんを食べて早めに出発しました。とにかく遅刻が怖かったので、早めに行って近くのコンビニで時間を潰しました(笑)
私の場合は、試験会場で受験しました。オンラインでも受験可能だそうですが、自宅で受験環境を用意するのがかなり大変なようです。オンラインで受験した方の中には、PCが重くて動かなくなったり、お風呂場で受験した方もいたようです…。そのため、個人的には受験会場に行って試験を受けたほうが楽だと思います。
結果
試験結果は、受験終了後すぐに画面に出るため、その場で結果を確認できます。
私の場合、点数ギリギリで合格でした!
SAA資格取得後のイメージの変化
実際にSAAの勉強をしてみて、資格取得の勉強だけでは実務につなげるのは難しいと感じました。もちろん、SAAの資格を取得したことに後悔はありませんし、AWSサービスの知識を始めエンジニアとして働くために必要な知識を体系的に学ぶことができました。
SAA取得と同時にAWSの案件で業務をこなしたい場合は、知識をつけると同時にハンズオンでの実装も経験するといいと感じました。
おわりに
SAAを取ることでAWSの知識を持っていることの証明にもなり、ITに必要な知識を体系的に学習できます。しかしながら、ただ資格を取るだけでは、どうしても業務で実際にAWSのサービスを扱うには不安が残ると感じました。
ただ知識としてAWSを学びたい方や、業務としてAWSのサービスを扱ったことがある方は資格試験の勉強に重点を置き、業務としてAWSサービスを扱えるようになりたい方は試験勉強と同時にハンズオンを行うとよいのではと考えました。
SAAの資格を取りたい目的は人によって違うと思いますので、この記事を読んでくださった皆様の目的にあう学習方法をそれぞれ選択していただければと思います。
これからSAAを取る方や、SAAの資格を今後業務に生かしていきたいと考えていらっしゃる方の参考にしていただれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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