初めてPMをやる人へ向けたアドバイス
目次[非表示]
- 1.はじめに
- 2.PMは何をやる人?
- 3.問題に直面したとき、どう乗り越えたか?
- 4.PMをやる上で大切なこと
- 4.1.助けを待つのではなく、助けを求める姿勢を持つ
- 4.2.プロジェクトは不確実性が高いものであるという前提を忘れない
- 4.3.+α 技術的な知識があるに越したことはない
- 4.4.余談:経験からしか学べないこともある
- 5.おわりに
- 6.お悩みご相談ください
- 7.参考資料
はじめに
こんにちは、株式会社divxの鶴見です!
私は現在、PM(プロジェクトマネージャー)として業務に従事しています。
PMと聞くと、大変そうなイメージを持たれる方も多くいるのではないでしょうか?
私もPMとして様々な壁にぶつかってきました…
そこで、初めてPMをやる人に向けたアドバイスをみなさんに伝えたいと思い、ブログを執筆させていただきました。
本記事では私PMとしてやって苦戦した経験とその壁をどのように乗り越えたのかを踏まえて、共有できればと思います。
PMは何をやる人?
そもそもPMとは何者なのでしょうか?PMとは「プロジェクトマネージャー」の略です。
プロジェクトマネージャーの定義を調べてみました。
母体組織によって任命された人で、プロジェクト・チームを率いてプロジェクト目標を達成する責任を負う。プロジェクト・マネジャーは、成果を上げるためにプロジェクト・チームの作業を促進し、意図した成果を生むためにプロセスをマネジメントするなど、さまざまな職務を遂行する。
*『PMBOKガイド第7版』プロジェクトマネジメント標準 P4
つまり、プロジェクトを成功させるために「なんでもやる」人です。
PMの主な役割としては以下のようなことが挙げられます。
計画立案:プロジェクトの目標、スコープ、スケジュールを設定する。
リソース管理:必要な人材、予算、資材の手配と管理。
進行管理:タスク進捗の確認と調整。
リスク管理:潜在的なリスクを予測し、対策を講じる。
コミュニケーション:チーム内外のステークホルダーと効果的にコミュニケーションを取る。
主に、プロジェクトのQCD(品質、予算、スケジュール)を管理してプロジェクト目標を達成するために様々なことを行います。
問題に直面したとき、どう乗り越えたか?
さて、偉そうにPMとは?などと語っていますが、私自身PMをやる中で実際に様々な問題に直面しております。
例えば、
なんでもかんでも一人でやろうとして、プロジェクトメンバーへのタスクの割り振りが遅れる。
すべて完璧を目指しすぎてしまい、QCDの優先順位が付けられない。
PMとしての責任感を感じすぎて、人にうまく頼れず、時間だけが過ぎていく。etc.
落ち着けよという感じですが、当時の私は大真面目に悩んでいますし、どうしようどうしようと考えれば考えるほど視野が狭くなり、よりパニックになっていきます…
ではこういった問題にどう対処したのでしょうか?
周りに助けを求める
まず、できない事実を素直に受け入れ、周りに助けを求めました。
上司や先輩にうまくプロジェクトを進行できないことを素直に伝えて助けを求めたり、プロジェクトメンバーにも実際に自分自身の不安やうまくできないことを共有して、プロジェクト成功のために協力いただきたいと伝えました。
そうすると、何をびくびくして自分一人で抱え込んでいたのかと思うほど、みなさんが協力的に快く助けてくれました。
PMはプロジェクトを成功させるために「なんでもやる」人ですが、「なんでもできる」人である必要はまったくありません。
原理原則に立ち戻る
次に、原理原則(基本原理やマインド)に立ち戻りました。
うまくいかないときこそ、原理原則に立ち戻ることが大切です。エンジニアの方であれば日々の業務で行なっているかもしれません。
改めて、プロジェクトとは?プロジェクトマネジメントとは?PMのマインドとは?を学び直しました。
原理原則に立ち戻ることで、目の前の問題に対してどう対処すべきかの指針が得られ、具体的な行動に移すことができました。
PMをやる上で大切なこと
このような経験を踏まえて、PMをやる上で大切だと思うことを以下に挙げさせていただきます。
助けを待つのではなく、助けを求める姿勢を持つ
自分の状況や気持ちは言葉にしないと相手に伝わりません。
受け身で助けを待つのではなく、能動的に自ら助けを求めにいくことが大切です。
周りを頼ることができたら、こまめな報連相(報告、連絡、相談)を繰り返し、上司やプロジェクトメンバーとコミュニケーションを密に取っていきましょう。
独りよがりにPMをやってしまうと、ついこまめな報連相を忘れてしまい、認識齟齬が起きたままプロジェクトが進行してしまうことも多々あります。
プロジェクトは一人で行うものではなく、チーム全体で取り組むものです。この点を忘れないようにしましょう。
プロジェクトは不確実性が高いものであるという前提を忘れない
プロジェクトは不確実性が高いものであるという前提を忘れてはいけません。
PMはQCD(品質、予算、スケジュール)を管理しますが、QCDの優先度は状況に応じて変動します。
予測不能なトラブルが必ず発生するため、柔軟に対応することが求められます。この認識をプロジェクトメンバーにも共有し、全員で不確定性に対する備えをしておくことが重要です。
+α 技術的な知識があるに越したことはない
これはあったらいいなと思うことなのですが、やはり技術的な知識があるに越したことはないということです。
技術的な知識があると、プロジェクトの詳細や作業内容を把握しやすくなり、お客様とも社内エンジニアとも円滑にコミュニケーションが取れるようになります。
さらに、人間はわからないことに対して恐怖を覚えるので、少しでも知識を身につけることがPMの不安を減らす効果もあると個人的には思います。
余談:経験からしか学べないこともある
ただどれだけ勉強をしても、経験からしか学べないこともあります。そのため、現場での実践が不可欠です。
そもそも同じようなプロジェクトはありますが、まったく同じプロジェクトは存在しません。状況によって変化します。
プロジェクトごとに異なる課題や状況に直面するため、土壇場での対応力や経験が物をいう場面もあります。
そうは言っても、初めてPMに挑戦する方は経験も何もないので、まずは基礎をしっかり固めて、目の前のプロジェクトに集中しましょう!その繰り返しが、PMとしての成長をもたらします。
ここでは「経験からしか学べないこともある」ということを頭の片隅で覚えておいてもらえればいいなと思います。
おわりに
今回は「初めてPMをやる人に向けたアドバイス」を自分なりに書かせてもらいました。
最後にお伝えしたいことをまとめると以下の通りです。
- 受け身で助けを待つのではなく、能動的に自ら助けを求めにいくことが姿勢を持つ
- プロジェクトは不確実性が高いものであり、QCDをコントロールすることが不可欠
繰り返しますが、PMは「なんでもやる」人ですが、「なんでもできる」人である必要はまったくありません。
一人で全部を背負い込まず、周りを頼りながらプロジェクトを進めましょう。
挑戦すること、新しい経験を恐れず、前向きに取り組んでください。このブログが、初めてPMをやる方の力になることを祈っています!