n8nの使い方: エディターUIで簡単にワークフローを作成する方法
はじめに
こんにちは、株式会社divxの西園です。
現在、n8nを使用してアプリケーションソフトを制作しております。
今回はn8nを使用することになり、このツールの多様な機能や設定方法についてさまざまなことを学ぶ貴重な機会となりました。n8nをこれから利用する方が、私のブログを読んで役立つ情報を得られるように努めていきたいと考えています。
n8nについて
n8nは、ノードベースのワークフローを視覚的に構築できるローコード開発ツールであり、さまざまなAPIやサービスとの連携が可能です。
n8nでワークフローを作ることで、それぞれのWebサービスやツールで行っていた作業を連動した自動化の仕組みに変えることができます。例えば、Google Sheetsに新しいデータが追加されたときに、メールを自動で送信することが簡単に設定できます。
ローコード開発とは
ローコード(Low-Code)開発とは、高速開発と言われる技術のひとつで、最小限のソースコードでアプリケーション開発を行う手法です。そのため高度なコーディングの知識や経験を必要とせず、用意されたGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)を使用し、視覚的な操作で開発を行います。
n8nのノードとは
さまざまな機能を提供するビルディングブロックであり、これらを組み合わせることで、自動化されたワークフローが構成されます。
それぞれの意味を説明したところで、実際に触ってみたいと思います。
n8nを実際に触ってみた
エディターUI説明
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左側パネル
- ワークフローを管理するための大切な機能や設定が集まったパネルがあります。
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トップバー
- ワークフロー名の編集、タグの追加、アクティブ/非アクティブの切り替え、他のユーザーとの共有、およびワークフローの保存ボタンがあります。
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キャンバス
- エディター UI の灰色の点線のグリッド背景です。さまざまな機能を持ついくつかのアイコンとノードが表示されます。
ノードの追加方法
- 画面の右上または左上にある「➕」アイコンをクリックします。
- キャンバスにノードを追加するには、次の2つの方法があります。
- ノードパネルから選択: 必要なノードをノードパネルで選ぶと、新しいノードがキャンバス上の選択したノードに接続されます。
- ドラッグ&ドロップ: ノードパネルからキャンバスへノードをドラッグ&ドロップすることでも追加できます。
実際の使用例題
例:Webhookからのリクエストに応じてGoogleスプレッドシートから売上データを取得し、そのデータをレスポンスとして返すワークフロー
ワークフローはこのように設定しました。
- Webhookノードを使用 :HTTPリクエストを受け取るためのエンドポイントを生成します。
- HTTP Method:GET(Webhookが受信するHTTPリクエストのメソッドを指定します。)
- Path:任意のパスを指定します( WebhookがリッスンするエンドポイントのURLパスを指定)
- Authentication:None(Webhookへのアクセス制御を設定する部分)
- Respond:Using 'Respond to Webhook' Node(Webhookノードがリクエストに対してどのようにレスポンスを返すか)
- Google Sheetsノードで情報を取得する
- Credential to connect with:Google Sheets APIにアクセスするための認証情報を指定する部分です。
- Resource:Sheet Within Document
- Operation:Get Row(s)(シートから1行以上取得する)
- Document:今回はシートのURLを使用しました。
- Sheet:リストからシートの名前を選びました。
- Respond to Webhook ノードでスプレッドシートの情報の合計を出して、
- Respond With:All Incoming Items(Webhooksからのリクエストに対してどのような内容で応答するかを指定します)
完成のn8nのUI画面としてはこのようになります。
結果
Googleスプレッドシートから情報をレスポンスを返すことができました。
まとめ
n8nを実際に使用してみて、エディターUIからドラッグ&ドロップの操作でワークフローを構築できるため簡単に操作ができ、また作業効率も向上しました。メモを残せる機能があり、各ノードの動作や設定が明確に表示されるため視覚的にもわかりやすいと感じました。
この記事を読んでいただいて、n8nを触ったことのない方の理解のきっかけになれば嬉しいです。実際に手を動かすことで、その使いやすさや柔軟性を体験できると思います。ぜひ、機会があればn8nを利用し、その便利さを体験してみてください。
参考資料
n8n公式ドキュメント
https://docs.n8n.io/?_gl=1*11oha1v*_gcl_au*MjI2MTY0ODQwLjE3MjM1MTUzNDY.*_ga*ODY3OTYwNTg4LjE3MjMzMzAxMDM.*_ga_0SC4FF2FH9*MTcyNTAwNjIzOC41Mi4xLjE3MjUwMDc3ODkuNjAuMC4w
n8nについて
https://degitalka.space/posts/566dee64-ed5b-4358-8041-0e760dba1366
ローコード
https://degitalka.laughall.co.jp/posts/ec4e5353-4bae-4094-8cb4-f02910f2a0f0
n8nのノードとは
https://docs.n8n.io/courses/level-one/chapter-1/