実務未経験のエンジニアをチームに迎えるPMが気をつけていること
こちらの記事はDIVXアドベントカレンダー2022の17日目の記事です。
目次[非表示]
- 1.はじめに
- 2.チームへ貢献にできる場所を作り、その貢献に感謝を伝える
- 3.決して孤立させない
- 4.さいごに
はじめに
はじめまして、DIVXの和田と申します。
今回は実務未経験のエンジニア(以下未経験エンジニア)を迎え入れる側のお話をしたいと思います。
私はDIVXにジョインしてから、PMとして未経験エンジニアをチームへ迎え入れる立場を何度も経験させていただいています。
そんな過去から、未経験エンジニアをチームに迎える際に私がPMの立場として大事だと思ったことを、2つピックアップして紹介します。
「未経験エンジニア」と呼ばれる期間はかなり短いと思います。
だからこそ、迎える側は特に気をつけるべきだと考えます。
※テーマの都合上、少々上から目線に感じてしまうことがあるかも知れませんが、他意はなく、あくまで私個人がPMとして特に気をつけたいと思っていることを書いただけ、という点はご了承ください。
チームへ貢献にできる場所を作り、その貢献に感謝を伝える
未経験エンジニアの方に意気込みを聞くと、多くの方が「早く案件に貢献できるようになりたい」と言ってくれます。
とても素晴らしいマインドだと思いますし、私自身も未経験エンジニアのときは同じことを思っていました。
ただ気をつけたいのは、このようなモチベーションはマイナスに作用することもあるということです。
「タスクが進まず思うように貢献できない」「求められることに対して実力とのギャップがあって苦しい」という思いからやる気を失ってしまった経験は、誰しも一度はあるのではないでしょうか?
特に未経験エンジニアであれば、この傾向は強い気がします。
そのため未経験エンジニアを受け入れる側のPMとしては、「貢献できる場を作り、それを感謝する」ということが大事であると考えます。
貢献とは、何もタスクに限る必要はないと思います。
議事録をとる、ルーティンワークを巻き取る、会議のアイスブレイクを積極的に行うなど、多くの貢献方法があります。
「未経験エンジニアは雑用をすべき」ということをいいたいのではありません。タスクができなくて良いと言いたいわけでもありません。
ただタスクに囚われず、「その人はどういった貢献ができるのか」を未経験エンジニア本人と一緒に考え、一緒に走っていく。そしてその貢献に対して正当に評価をして感謝を伝えることが、特にタスク消化でのバリューが見えにくい未経験エンジニアに対して必要であると感じます。
そうして「チームに貢献できている」ことを伝えた上で、更にタスクでの貢献を目指していってもらえたらと思います。
ちなみに手前味噌ではありますが、DIVXの社員の殆どが主体的かつ他者貢献の精神あふれる人だと私の目には写っています。
なので特別「貢献できる場を用意する」ことはせずに、主体的な行動・貢献に対して感謝を伝えるにとどまることが多いです。
決して孤立させない
新しい職場で新しい仕事を託されたら誰でも不安になることでしょう。そんなときに周りに誰もいなかったらと思うと、ゾッとしますよね。
これは未経験エンジニアに限らずかと思いますが、未経験エンジニアを受け入れる際には特に気をつけています。
ただし手とり足取り付き添う必要があるというわけではありません。
それではフォローする側が大変ですし、何より本人の成長の機会を奪ってしまうことになります。
日頃から積極的にコミュニケーションをとり、話しやすい空気感を作る。
協力要請が来た際には快く応じ、誠実に対応をする。
先輩エンジニアへ気にかけてもらえるように根回しをしておく。
そうやって我々がチームであること、決して一人ではないことを実感してもらえるようにしていくことで、決して孤立させないようにしています。
現在のDIVXではバディ制度と呼ばれる、先輩エンジニアと未経験エンジニア(あるいは実務経験の浅いエンジニア)がペアで実務を行う制度ができています。
そのため以前より孤立しにくい体制づくりが行われていますが、未経験エンジニアを迎え入れるPMとして気をつけるべき点ということに変わりはないと思います。
さいごに
今回はあえて「未経験エンジニア」という分類をしましたが、誰に対してもそうあるべきという点で、本質的にはあまり意味がない分類だと思っています。
ただひとえに「みんなが幸せに働ける場所を作りたい」という思いがあり、その一つの切り口として今回書かせていただきました。
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