AIの最適解を段階的質問と絞り込みの繰り返しで引き出す方法
目次[非表示]
- 1.はじめに
- 2.前提条件
- 3.手順
- 3.1.手順①キーワードの絞り込み
- 3.2.手順②ロゴマークの概念化
- 3.3.手順③組み合わせの数を減らし絞り込みを掛ける
- 3.4.手順④カラーリングの検討
- 3.5.手順⑤画像化を依頼
- 3.6.参考までに一発質問形式での結果
- 4.まとめ
こちらの記事はDIVXアドベントカレンダー2023の21日目の記事です。
はじめに
こんにちは、UIデザイナーの新井です。
今回はロゴデザイン制作時の壁打ちにおいて、キーワードの選定など段階的に質問することにより、従来の一発で回答を求める方法よりも良い結果を得られたという経験を共有します。
段階的な質問法によってアイデアを絞り込んでいくプロセスを繰り返す事によってイメージの拡張と取捨選択を行った結果、従来の一発で回答を求める方法とは異なった、より明確で目的に沿った結果を引き出すことが出来ました。 参考までに手順を紹介します。
前提条件
新しいブランドのロゴを制作します。キーワードは「信頼性」「スピード」「人と人のつながり」の3つです。キーカラーは #338888 です。
手順
手順①キーワードの絞り込み
各キーワードに対して8個、合計24個のキービジュアル要素を提案してもらいました。
この過程を「スピード」「人と人のつながり」でも繰り返し合計24個のキーワードを提案してもらいました。
※この図はAIでは無く私がまとめたものです。
手順②ロゴマークの概念化
これらのビジュアル要素から、ブランドのコンセプトに合致する組み合わせを選び、ロゴマークの概念を作成しました。
※この図はAIでは無く私がまとめたものです。
手順③組み合わせの数を減らし絞り込みを掛ける
検討を重ね、最終的にこの2つの方針に絞り込みました。
手順④カラーリングの検討
キーワードの絞り込みが出来た段階でカラーリングの提案を依頼しました。
(これはいまいちでした。)
手順⑤画像化を依頼
この段階でプレビューを依頼した所、ロゴ画像が生成されました。
結果としては、チームメンバーとのブレストが行えるレベルで中々良好かと思いました。 今までの一発質問形式と比べるとクオリティは格段に上がったかと思います。
参考までに一発質問形式での結果
まとめ
AIを使うデザインプロセスで気づいた事は、AIが時に詳細過ぎる情報を提供し簡潔さに欠ける傾向にある事でした。しかし、段階的な質問を通じてより明確で目的に沿った結果を引き出す事が出来ました。AIとの協働では、簡潔で目的に沿った質問が重要と再認識しました。
この様に、divxではデザイン分野にも積極的にAIを取り入れています。
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